リアル体験真夏の夜の帰り道

体験談

身の毛もよだつとはこういうことを言うんだ。

それはいつも通り仕事を終えた帰り道。

ことが起こったのは見慣れた道、自宅まで後少しというところ。

ちょっとした住宅街なので、街灯も少なく薄暗い、

時間も深夜で、人通りも車通りも、ありません。

私は自転車でライトをつけながら、走っていました。

長い一本道で、突き当りを曲がればすぐ自宅なのですが、

道の先の方、丁度突き当たりの手前の電柱の横に黒い影が見えました。

場所的に不自然すぎるので、

パソコン仕事で、目が疲れているので、目が霞んでいるかなと、

まばたきを何回か繰り返しましたが、

その影はどんどん輪郭がはっきりしてきます。

私の視線はその影にくぎ付けです。

だんだん、だんだん近付いていきます。

するとその影は、間違いなく、黒い人影でした。

近付けば近づくほど、ぼんやりではなく人影だと確信がもてました。

不思議なのは、歩道がない細い道なので、

電柱の横に立つと、道の真ん中近くになってしまい、

道をふさいでいるように見えてしまうことです。

いったい誰なんだと容姿に目を凝らすと

腰ほどまで伸びた長い黒髪

真っ黒なワンピース

女性らしいシルエット

その場から動く気配がなく

身動きが全く無い

表情は分かりませんでしたが

少しうつむいた感じで

前髪で隠れているにも関わらず

顔は不自然なほど青白く光って見えました。

…私は最初からうすうす感じ、感づいていました。

「これは見えたらいけないやつだ」

夏の暑さのせいかわからない汗が噴き出るのを感じ、

全身が思ったように動かなくなり、ペダルをこぐことを止めました。

地面に足をついたわけでは無いので、自転車は前へ前へ進んで、

全身真っ黒な女性に近付いていきます。

私は少し現実逃避しました。

もしかしたら、電柱の近く、たたずむ人影、

それはペットの散歩中、ペットが電柱にマーキングしているのではないかと。

人影は飼い主で、それをただ待っているだけじゃないかと。

ちらりと電柱の足元をみてみますが

…なにもありません。

全身から汗が吹き出し、熱いのに寒い

ブルリと全身を震わせながら

すれ違いざまに女の人を凝視しました

口元をにやりと歪ませ、

視線は…

こちらを向いていませんでした。

どうやら携帯を操作していたようです。

うつむいているはずですね。

顔が青白く光っていたのは画面の光です。

余程熱心に携帯を操作していたのでしょうか

もしくは動画をみていたか。

遠くからその姿をみつけて、ずっと動かずにいましたが

こちらは自転車で移動中、

思ったより動かなかった時間は長くなかったのでしょう。

でも何故あんな所に一人で立っていたのでしょうか。

不思議です。

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